洗車&コーティング知識

車の塗装の変質にはいくつかの主な原因があります。

1. 鳥の糞や虫の死骸は、内部に強酸性・強アルカリ成分を含んでいることがあります。

これらが放置されると、塗装面に浸透し、塗膜の変色や微細なひび割れを引き起こすことがあります。
早めにこれらを水でふやかしてやさしく拭き取ることが大切です。
鳥の糞や虫の死骸を放置しないことがポイントです。
2. 車の塗装は外部の環境要因にさらされるため、紫外線や酸性雨、大気中の汚染物質が塗装面に影響を与えます。

特に、コーティングが施工されていない素の塗装面は、これらの要因によって徐々に劣化し、ボディの艶が失われたり、白くなるチョーキング(道路のカードレールを指で触ると白く付く状態)やクリアーコートの剥がれが生じる可能性があります。
3. 花粉シーズのダメージは要注意です。
花粉のシーズンに黄砂をかぶったようにボディ一面に花粉が降り、少量の雨がパラッと降って乾く程度の時が一番危険で、国産車の塗膜の柔らかいメーカーの (意外と知られてませんが自動車メーカーで塗膜の硬さはかなり違います) ダークカラーのお車で、ある日突然ボンネットに白い塗装が飛んできて付いたような細かな点々が無数についたり、水滴染みと違うアメーバ状の染みがペタペタついた状態が花粉ダメージです。

花粉が濡れると花粉からタンパク質(ペクチンなどよく聞きますが成分などは花粉の種類で様々であまり意味ないです)が溶け出しその成分で塗膜を陥没させたり、クリアー層を飛ばしたりします。

細かな点々は、塗膜の上層のクリアーが飛んでいる場合、研磨しても修正不能です。

アメーバ状の染みもひどい場合は陥没クレーターになっていますのでこちらも研磨でも完全には修正できません。

これらの要因により、車の塗装は時間と共に劣化し美観が低下します。そのため、コーティングを施し塗装面を保護すること定期的な洗車及びコーティングリセットが重要です。
これによって美しい車の状態を維持することができます。

サイドのガラスなどにウロコ状に付いた水垢の原因のひとつに低品質のコート剤が何層にも重なる事が考えられます。

(実際に経験した結果)

車のガラスのウロコの原因

ガラスのウロコ(当社撮影)

水道水、洗車場等の井戸水にはカルシウム、マグネシウム、鉄分等ミネラル分が多く含まれていますので、洗車後の水分を拭き取らないと蒸発後その成分が凝縮固着し、その部分に段差すなわち引っ掛かりができて、更にその部分に水滴が残りまた乾き、凝縮固着を繰り返すごとにボディが乾いた状態でも確認できる水垢(イオンデポジット・スケール)が成型されガラスのウロコになります。


では、雨の成分(高濃度の酸性雨はめったに降りません、さらに言うと最近のトレンドはボディの水垢除去に強い酸性クリーナです。※ガラス面に付くと短時間でガラス表面を侵します。)はどうかと言うと洗車後等の砂ぼこり、花粉等の乗っていないキレイなボディに雨が降って乾いても目立つような頑固な水垢は付きません。


分かりやすい例を挙げると、お風呂場の鏡はウロコだらけなのに対して、2階のベランダ等の窓ガラスは雨降って乾いてを何年繰り返しても、年末の大掃除でガラスクリーナ等で拭き取るだけで頑固な水垢など固着せずキレイに透き通っているように。


※家の掃除で窓ガラスに水道水かけてその後ふき取りをしないと一発でウロコだらけです。


実際に水の不純物を測る測定器で水道水と雨水を測定すると不純物濃度PPMの値は雨水のほうが低いです。雨水はある意味蒸留水に近いのかもしれません。

結論、車のボディを含め雨上がりにシミが付く・酸性雨対策など散見しますが、雨成分自体で深刻なウォータースポットやデポジットは当社の曝露テスト用黒色パネルでも見当たりません。

※とにかく重要なのは洗車後の水分のふき取りです。
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